え！嘘でしょう！　投資信託の手数料はすべて０円だって　

野村証券の 《スリーゼロ先進国株式投信》は信託報酬手数料が0%、あり得ないファンドが存在してました。

信託報酬（買付・売付手数料）はなぜ？０％なのか

野村スリーゼロ先進国株式投信とLine証券と組んで2021年2月からスタートから期間限定で、2030年12月31日まで信託報酬率は0％とした新しいタイプのファンドです。

Lineの登録数は9,000万人の利用者を抱えており、若年層にとってLineはなくてはならないツールであり、証券業務に進出すれば、一気に若い顧客層を獲得できるとの期待があっが、そのもくろみは完全に失敗とみては良いかと思います。

主な原因は20数年にわたる不況で若年層の賃金は著しく下がり、投資したくてもほとんどの人が余剰金を持っておらず、お金がなければ投資そのものが成り立たないので、信託報酬0％でもなんの解決に至っていないのが現状です。

現在、Line証券は順次買付などを停止し、2024年度中に野村證券へ移管することに2023年6月12日正式に発表となりました。

信託報酬（買付、売付手数料も含む）の0％は期間限定で10年間と区切っており、2031年1月1日から信託報酬率は0.11％（税込）の率となります。広告宣伝費を抑えつ2024年度で新NISAの改定で多くの投資家増を再度狙っている感がします。

信託報酬とは・・・

投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間、投資家が支払い続ける費用のことです。

ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して何％」といったように差し引きされます。

投資信託の種類によって信託報酬は異なりますが、インデックス型ファンドなら年0.5以下アクティブ投資型なら0.5％～2％程度が一般的です。

例えば、SBI証券で１番人気のファンド「三菱ＵＦＪ国際－ｅＭＡＸＩＳ　Slim　全世界株式（オール・カントリー）」の場合は信託報酬は0.05775％とコストが低くなったおり人気の要因かと思います。

ファンドの設立は2020年度で4年目に差し掛かってますが、3年迄のリターン率では順調かと思います。この状態だと5年後のリターン率は5％以上見込まれます。

総資産総額は

ファンド開始から3年目で純資産総額が120.09億円でやや少ないのが若干気になります。コスト削減を余儀なくされ広告宣伝費をかけられずの結果かと思います。

来年（2024年1月）から開始する、新NISAで投資家からの買付で純資産総額が増え続けることを期待します。

「純資産総額」が少ないファンドは、超優良株式、国債の購入が厳しくなり運用成績が上がらず、コスト上運営が出来ず繰り上げ償還の場合が生じます。

償還には満期と繰り上げ償還の2種類があります。

満期は信託ファンドの目論見書に記載されております、繰り上げ償還は純資産総額が少なくなると、効率的に投資を行うことが困難か、あるいはファンドの運営が厳しくなります、昨年度は償還ファンド数は30件でその内、繰り上げ償還のファンドは11件でした。

繰り上げ償還で気を付けて欲しいのは、純資産総額が30億下回ると赤信号となります。その時は早めの売付をおすすめます。

野村スリーゼロ先進国株式投信は満期日は無期限となっておりますので安心して投資できます。

資産構成について

国内、国外にかかわらず株式、国債、不動産、現金、その他資産などがあり、そのファンドの特色で組み入れています。

下図のように私達が知っているアメリカ企業名の株式を組み入れ、特に半導体メーカーエヌビディア社の株価は今年度だけで3倍近くに跳ね上がりました。

 ファンドの流出入額について