歯周炎と歯周病の違い
歯周炎
歯周炎は炎症が歯茎にだけに限定されているもので、歯茎が赤く腫れたり、歯を磨くと出血したりすることがあります。正しいブラッシングをすることで、改善が見込めます。歯周炎は歯周病の初期にあたります。
歯周炎がさらに進んだ状態で、炎症が歯茎だけではなく、歯根膜や歯槽骨とい った歯周組織にまで広がった状態です。軽度、中等度、重度と段階がわかれています。
4年前に歯科で歯周炎の疑いがあると言われ、医院ですすめられる市販の歯磨き粉「カムテクト」で3年くらい歯を磨いたところ、いつの間にか完治していました。
❶歯垢の除去 ホワイトエクストランファインパウダー約70%配合
❷バクテリアの殺菌 歯肉炎予防
➌抗炎症作用 歯槽膿漏予防
歯ブラシだけで磨けるのは60%~70%程度と言われています。残りの30%~40%は細菌の温床となっており「歯と歯の間」の歯垢を歯間ブラシで根こそぎ掃除することができます。
歯周炎のチェックリスト
下の項目は歯周炎のチェックリストです。一つでも当てはまる場合は近い将来間違いなく歯周病になります、そうなる前にケアをおすすめします。
- 歯肉が腫れたり、出血することがある。
- 歯と歯の間にすき間ができてきた。
- 口臭が気になる。
- 歯がグラグラする。
- 口の中がネバネバする。
- 硬いものが噛みにくい。
- 歯肉が下がって、歯と歯の間に隙間ができてきた。
- 歯が長く伸びてきた。
- 歯肉を押すと白い膿がにじみ出てくる。
歯周病
歯周病とは歯の周りの組織が歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌に感染することによって引き起こされる炎症性疾患です。
歯茎に炎症が生じて赤く腫れたり、出血したり、時には痛みを生じることもあります。
歯槽膿漏
歯槽膿漏とは、歯周病の中で最も症状が進んだ状態を言います。
歯ぐきが腫れる、血や膿が出る、ひどい口臭がするといった症状だけでなく、炎症が広がると歯ぐきの内側の歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始め破壊されていきます。
最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯槽膿漏を防ぐには
❶正しいブラッシング
歯周ポケットのケアが大切です。歯みがきは毎日行い(食後最低3回)、歯ブラシの毛先を軽く歯にあてて、1箇所を20回以上小刻みにみがき歯は立体的なので、さまざまな方向から磨きましょう。
❷正しい歯間清掃
歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の歯垢や食べカスを取り除くために、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。
➌正しい食生活
歯周病や歯槽膿漏を引き起こす原因となる、砂糖や脂肪分の多い食品を控え、バランスの良い食生活を心がけましょう。
❹正しい口腔ケア
口臭予防のために、舌ブラシやうがい薬を使用し、口腔内の清潔を保ちましょう。
❺正しい歯科医院の受診
歯周病や歯槽膿漏の早期発見、治療のために、定期的な歯科医院の受診が必要です。
以上のように、歯槽膿漏を防ぐためには、正しいブラッシングや歯間清掃、食生活の改善、口腔ケア、歯科医院の受診が重要です。
歯槽膿漏のリスク
初期、あるいは軽度の歯周炎は、まったく歯の違和感がなく放置がちですが、そのまま放置すると歯槽膿漏に進行し歯のぐらつき、歯の脱落で全て抜歯となり総入れ歯か部分入れ歯となります。
入れ歯のデメリット
①味や食感が変わってしまう
②口臭の原因になりやすい
③噛む力が1/3~1/10程度に低下する
④歯茎が痩せて入れ歯が合わなくなると作り直しになる
⑤ズレたり外れたりしやすい
⑥食事を思いっきり楽しめなく、硬いものは食べれない
⑦口内のバランスが崩れ、噛みにくくなったり、しゃべりにくくなる。
⑧毎日入れ歯の脱却で面倒くさい
まとめ
歯周炎は、歯垢や歯石の蓄積によって引き起こされることが一般的です。また、細菌が血液中に入り、心臓病、糖尿病、脳梗塞など全身に様々な影響を及ぼすことが知られています。
歯槽膿漏で歯の抜歯となると、入れ歯となります、最近では保険が効かないが総入れ歯だとオール4と言う入れ歯があるようです。
これは外れないようにインプラントを骨のある部分に斜めに埋め込みセラミックのかぶせ物の入れ歯です、ただし保険適用外で費用が100万~200万かかると言われ、改めて歯は一生大事に使用できるに越したことはないと思います。